SDA賞受賞者にお話をうかがいました。
by sda-interview
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mt ex(マスキングテープの展示会)-後編
  先程京都の話がありましたが、京都なりのデザインとか、
開催地毎にそういったことを意識されているのですか?

 見る側に直接的に伝わるものではないように思いますが、
基調になるカラーリングはその都度考えています。
先日ソウルで開催した時には韓国の伝統的なカラーリングを使いました。
ここでは明確に、意識的に使用しました。
また、マスキングテープの認知度が高くないであろうと思われる地域では、
場所に合わせたカラーリングより、
mtを紹介するという意図を優先させるため、
フルラインナップを貼ったりします。
そうすることで、たくさんの色柄があることが瞬時にわかっていただけるので。
ですから場所なりの特徴を生かした色調で構成する場合と、
テープの紹介という側面を打ち出すのと、
2つの方法で使い分けている感じです。

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  おもしろいですね。地域性の色というのが応募写真からも、
何となく感じられるような気がしたのですが。

 ソウルの時は別として、他では感覚的に単純に決めてたりするんですけどね。
「広島の会場は海のそばだから青」とか、
「大阪だからちょっとケバい感じもありかも」みたいな(笑)。


  そのほうがウケるかもしれないですね。

 そういうノリでやってたりもします。
でもそれによっておのずと、その場、その場のカラーとして、
(今までの例を見ていくと)差のついた見え方になっているようです。


  つまるところmtは全てを居山さんが
プロデュースして進めているということですね。
メーカーさんとの信頼関係ってすごいですね。

 メーカーさんとの協働作業だからできることですけどね。
カモ井さんも外部のデザイナーとそんなに仕事をしていたわけではなかったと思うので、
最初はちょっと身構えていたようでした。
「こいつ、どういう人間なんだろう?」と訝しがられてたようです(笑)。
少しずつ信用していただけるよう、
結果を出すべく、地道に取り組んできました。


  でも、ビジネスだからペイしていかないと、
じゃ次にどこでどうやるという話になっていかないじゃないですか。
だから一会場をやるごとに、反響があったということですね。

 最初は、売り上げというよりも、
その試みに対しどういう反応があるのかやってみたいと。
僕もそうでしたし、カモ井さんも「何かおもしろそうだ」と。
そういう新しいことにチャレンジしたいという気概を持っている会社です。
実施してみたところ、大きな反響も得られ、
売り上げも立った。広告的な成果も上げている。
他社からの問い合わせも増えて、予想していなかった広がりも出てきた。
その連続が現在の展開に繋がっているということだと思います。

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  最後に。居山さんのテープの色ってピンクとか使っていらして、
かわいいじゃないですか。それは、ご自身のキャラなのか……
 それとも女性、30代のファンの方にターゲットを合わせてやっているのか、
どうなんでしょうか。
そんなに迎合しているようには思えないんですけれども相当かわいいものもある。
そのあたりの、実際にテープの色柄のデザインについてもお聞かせください。

 ピンクは好きな色ですが…キャラじゃないと思います(笑)が、
最終的に市場に出るものは、自分の美意識にかなったものしか出していないので、
そこに僕の中にある感覚が反映されているのは間違いないと思います。
と同時に、mtのファンの好む世界観に
僕たちのデザインがはまっているかどうかという事に対しては、
厳密に吟味しています。
色柄全ての組合せまでを設計しているわけではないのに、
違和感無く自在に展開できるのはそういった
見極めを丁寧に積み重ねてきたからだと思います。


  いろいろコーディネートできますよね。
ちょっとミスマッチでもよかったりとか、
ある意味ガチガチなデザインでないところがいいのかも。

 何にでも貼れて綺麗に剥がせるというシンプルな機能だけで、
フレキシブルにあらゆる場に展開していけるというところが強みですね。
車にも貼りましたし、電車にも貼りました。乗り物系は制覇したいですね(笑)。
船とか、空を飛ぶものとか、可能な限り。

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  たぶん、ここまでブレークするっていうことは、
やはりデザインをキャッチするアンテナが
すばらしいんじゃないかなというふうに思いますね。

 いやいや、もうほんとにユーザーさんに
育てていただいている感じです。「私たちのmt」みたいに。
なので、ちょっとでも下手なことしでかすと、キビしいんです(笑)。
ファンの人たちは熱いので。あちこちで開催している
ほとんどのイベントに来てくださる方もいらっしゃるくらいですから。


  mtの追っかけですね(笑)。
そういう方々がいて、さらにまた新たな展開ができるのでしょう。

 そうですね。今後もファンの皆さんを大切にしつつ、
新しいお客様も呼び込めるように。
まだまだ知らない人もいらっしゃいますので。

  完成したらまた、SDA賞へもご応募ください(笑)。


居山さん、本日は楽しいお話しありがとうございました。
スタジオにあったmtは、カッコイイ容器ではなく、
懐かしさのあるガラス瓶に入れてありました。
この感覚が乙女心をとらえているのか!
mtをここまで成長させた一端を見た気がしました。
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製作 SDA広報委員会
インタビュアー:井原由朋
編集:宮崎桂
撮影:小林丈豊
録音:峰朗展
日時:2013年2月26日


SDA賞受賞者インタビューいかがでしたでしょうか?
2年間に渡ったこのシリーズは今回をもちまして終了いたします。
インタビューを快く受けていただいたみなさま、読者のみなさまに
あらためて感謝を申し上げます。

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by sda-interview | 2013-03-29 21:50
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