SDA賞受賞者にお話をうかがいました。
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これからこれからどうなる?駅と列車情報・・・・次代の駅づくり-前編
SDA賞受賞者インタビュー、今回は第46回SDA賞E類でサインデザイン奨励賞を受賞した「次代の駅づくりに向けた列車情報サイン」をもとに、計画者であるJR東日本研究開発センター フロンティアサービス研究所 情報デザイングループ上席研究員の中川剛志氏(左)と、同、研究員の松本貴之氏(右)のお二方にお話を伺いました。

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インタビューの前に、まずは研究開発センターの実験棟の見学レポートをご覧ください。

JR東日本研究開発センターとは、
埼玉県さいたま市北区にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)の企業内研究機関です。
本社総合技術推進部、テクニカルセンター、安全研究所の機能を、さいたま市の研修センター跡地に移し、設立されました。
フロンティアサービス研究所とは、
顧客満足を追求するマーケティング、先端技術を活用した新たな駅づくりなどを調査、研究するところです。

スマートステーション 実験棟は、
3Fは駅コンコース部改札内外を、1Fは駅ホーム階をシミュレートしています。
3F天井は上下に稼動する仕組みとなっており、照明・サイン・センサーを設置し駅ごと異なる天井高環境を作り出し、見え方や明かりの関係等を実験研究しています。

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それでは実験棟内の機器を説明していただきましょう。


1・さわれる案内板
画面全体がタッチパネルとなっており、固定表示より詳しい行き先情報を利用者が手に取ることができます。
東京駅、秋葉原駅、新宿駅にて設置試験を試行しました。
触れる物が多い情報を集計し、情報が多かったものを画面手前・上部に表示するランキング形式としています。
日本語・英語・韓国語・中国語それぞれ別のデーターベースを設けており、各国語毎の集計結果を表示しています。
車椅子の方や小さな子供が触れることを可能にするため、画面下に専用の操作アイコンもあります。


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2・ルートファインダー
鉄道経路・乗換案内を手軽に駅で行える端末です。
主に外国人向けに開発したもので、タッチパネルにて検索を行い、結果内容をプリントアウトすることが可能。
外国人向けの情報用紙だが日本人に手渡して聞く事のできるよう、内容は二ヶ国語のハイブリット表示としています。
新宿駅、秋葉原駅にて設置試験を行いました。
1台あたり100人が利用し、2台置くと200人、3台で300人が利用との試験結果が、また土日、祝日は1.5倍の利用がありました。

ICカードの普及で近年券売機の数を減らしてきているため、その空いたスペースでこのサービスを可能とするよう券売機に置ける形状としています。


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3・コンコース階案内サイン
優れた表示方法と筐体デザインを条件にデザインコンペを行いました。
4つのデザイン案から3台を1/10のモックアップに、さらにその中から2台を実機に仕立てあげました。表示部は液晶ディスプレイを3台並べ、新たな情報伝達ユーザーインターフェイスの研究を行なっています。


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4・ARサイン
床情報・壁情報サインからAR技術を使いスマートフォンにその場の情報を伝えます。
東京駅27箇所で設置試験を行いました。

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5・かみしるべ

スマートフォンではなく、手軽な紙ベースでの情報提供が出来ないかが開発コンセプトの機器です。
案内ポイントに人が来るとシステムが認知し、案内を配信します。
手に持った専用の用紙から興味のある情報アイコンに案内ポイントに合わせると、情報コンテンツが切り替り床に表示されるシステム。
紙のパンフレットだけでは不可能なリアルタイム性の高い情報も伝えることが可能となります。
四ヶ国語それぞれの用紙に合わせて、床表示も各言語案内に切り替わります。
大宮駅で設置試験を行いました。

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6・ホーム階の案内サインと車両内情報
発車標、ホームドア、車両内情報とのシームレスな情報表示をしています。
ケータイ用リーダライタからは運行情報・停車駅案内・行先案内・現在位置・列車混雑情報を得ることを想定しています。
自立型案内は切替表示を可能としています。将来的にタッチパネル式での試験も検討中。
コスト面からディスプレイを置くことがなかなか困難であるために、近年普及率の高いスマートフォン向け情報の開発も行い、より多くの利用客へ情報を届ける方法を研究中です。但し、誰もがスマートフォンを持っているわけではなく、駅には一目で理解していただける情報が引き続き必要だとは考えています。


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続きは後編へ。
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by sda-interview | 2012-12-03 18:00
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